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研究概要
1.目的と概要
 本研究は、櫟原川の護岸工事に使用された弊社製のポーラスコンクリートブロックの水質浄化機能(環境機能)について把握するものです。ポーラスコンクリートブロックの一部(調査用コア)に付着・生息する生物を調査した結果、浄化細菌や浄化微小動物が多く検出されました。
 特に重要な結果は以下のとおりです。
(1) 水と接していた部分のコア表面および内部には多くの従属栄養細菌が付着していました。
(2) 細菌と同じく水と接していた部分のコア表面および内部には浄化に係わるとされる微小動物や水生昆虫が多くみられました。
(3) コンクリートの内部に当たるコア奥面(10)にも表面の1/10〜1/100の細菌や微小動物の存在が確認されました。
(4) 最も条件がよかったと考えられるコアの表面から検出された細菌と微小生物の数は、参考のために調査した自然石の3〜4倍に達しました。
2.調査場所及び護岸工事施工時期
・奈良県生駒郡平群町 櫟原池内 櫟原川
・平成12年2月28日〜3月31日
3.調査期間
・自 平成12年4月13日
・至 平成12年7月21日
4.現場の概要
 現場は写真に示すような小規模水路で、水質は比較的良好です。当初の計画では写真のように試験コア( 75×100)を地上部、水際、水中に設置し、これについての生物解析をする予定でした。現地調査の当日には水中設置コアの部分が土砂に埋まっており、回収不可能でした。幸いに水際の供試体が理想的状態にあったので、これを中心に効果確認を展開することとし、採取不可能な供試体の代わりに、水中の『自然石』と『ブロック破片』を検討対象に追加しました。ブロック破片(PC)と上流の中供試体からは水生昆虫のトビケラやカゲロウがいくつか検出されました。
 両供試体の共通の特徴としては、比較的長期間に渡って水没していたことが挙げられます。このことは現地に十分馴染んだPCが水生昆虫などの中型河川生物にとって有効な河床材料であることを示唆する重要な証拠です。
成果の一部紹介
供試体に付着・随伴する生物群の分析結果
 
【分 解 者】 細菌やカビ、キノコの仲間がこれにあたります、自然界の掃除屋さんです。
【生 産 者】 植物のことと思って下さい。この図では省いています。
【1次消費者】 単細胞植物や細菌を食べる生物のことです。
【2次消費者】 原生動物を食べる生物のことです。
【高次消費者】 高等生物のことです。
【生 態 系】 上図のような関係をいいます。
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