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 一般的に密実なコンクリートは、砂利+砂+セメントを適切な配合でミキシングして製造します。それに対しポーラスコンクリートは、砂利+セメントもしくは極少量の砂を加えた適切な配合でミキシングして製造されるもので、粗骨材(砂利)と粗骨材の間に発生する間隙を十分に埋めることなく成型されるものです。そのため、粗骨材と粗骨材との間には多孔質で連続した空隙(間隙)が存在するコンクリートブロックとなります。

 ポーラスコンクリートブロック河川護岸工法は、コンクリート護岸の構造体に植生機能を付加できる多孔質(ポーラス)な素材を用いた河川護岸工法であり、治水のみならず、微生物を含んだ動植物の生息・生育場所としての機能が注目され、自然生態系、河川景観の向上などをねらいとする多自然川づくりの一工法として、有効な工法です。サイト内の研究・報告書も合わせて御覧下さい。
      生態系に配慮した河川浄化護岸の研究
      護岸における微生物の生息状況報告書
 ポーラスコンクリートの構造仕様として、財団法人先端建設技術センター「ポーラスコンクリート河川護岸工法の手引き」P21 2.5構造仕様の決定 表2.5ポーラスコンクリート河川護岸の構造仕様に下表の通り記載されております。
 
 上記表の通り、ポーラスコンクリートは強度と空隙率の関係から大きく、①植生重視護岸タイプと②強度重視護岸タイプに大別されます。
 計画場所において、①植生重視護岸タイプと②強度重視護岸タイプの何れを選択するとして、「美しい山河を守る災害復旧基本方針 平成14年度版」2-36表2-3-2(2)護岸工法設計流速関係表(C表)には下表のように記載されております。
 
 上表により、計画される箇所において設計流速が5m以下であれば①植生重視護岸タイプと②強度重視型の選択適用となり、設計流速が5m以上の箇所であれば②強度重視護岸タイプしか使用できません。そのため、ご計画にあたり、設計流速、ご検討されるポーラスコンクリートブロックの仕様(強度・空隙率)を良く確認の上ご検討下さい。
 平成18年6月には「美しい山河を守る災害復旧基本方針」が改定され、上記C表の記述内容が変更となり、ポーラスコンクリート(環境保全型ブロックも同様)は、コンクリートブロックに統合されました。そのため、「美しい山河を守る災害復旧基本方針 平成14年」のように、ポーラスコンクリート仕様による明確な使い分けは記述されておりませんが、今なお設計流速5mを分岐点に植生重視護岸タイプと強度重視護岸タイプを使い分けて見えるのが一般的です。
 なぜ、ポーラスコンクリートブロックや環境保全型ブロックが、コンクリートブロックの呼称に統合されたのか?
「美しい山河を守る災害復旧基本方針 平成18年6月」P27
【“環境保全型ブロック”という呼称を使用しないことについて】
 法覆工の選定にあたって、現地調査結果を踏まえて被災原因への対応及び従前の河川環境を保全・復元が可能な工法を適切に選定することが基本である。
 そのため「平成10年6月 基本方針」では、従来のコンクリートブロックと区別して“環境保全型ブロック”という呼称を設けることで、河川環境への配慮の重要性を喚起・浸透を意図した。
 この「基本方針」策定以来、災害復旧工事においても、多自然型川づくりを基本とすることとなったところである。
 しかしながら、最近の護岸工法の工法申請実施状況を見ると、単に環境を頭に冠した製品を使用さえすれば、河川環境に配慮したことになると誤解している一面が見受けられる。
 そこで今回の改正では、コンクリートブロックを選定する場合は、個々の箇所における河川環境の保全・復元の目的を明確にし、その上で、最も適切と思われる工法を選定することを再認識することを意図し、“環境保全型ブロック”という呼称を使用しないこととした。
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